kozaruです、こんにちは。
なんだか難しそうな本を読んでしまいました。
「SDGsが問いかける経営の未来(モニター デロイト)」。
自分自身に直接関係するかと言われると・・・。中小零細に来るのはもう少し先かな~。
こんなことを言っているから、この本が指摘するみたいにいつまでも日本企業は「待ち」なんでしょうね。
SDGsってなに?
新聞や広告で目にするようになった「SDGs」。
「Sustainable Development Goals」の略で、エス ディ ジー ズと読みます。最後の「S」は複数形の「S」なんですね。
日本では「持続可能な開発目標」と訳されています。
2030年までに世界が達成すべき目標(ゴール)が17定められており、達成の基準としてさらに細かく169の指標が示されています。2015年に国連で採択され、日本もこれにならっています。
上のイラストやカラフルなドーナツみたいなピンバッジをつけてテレビに出ている人を見たことがあるのではないでしょうか。
なんでこんな小難しそうな本を読んだかというと。
今回、仕事でSDGsと聞き、「???」で恥ずかしかったので読んでみた、というところです。
SDGsについてはネットでいくらでも出てくるのですが、せっかくなら本で読もうと書店へ。
SDGsの専門家になるわけではありませんので、仕事に関連しそうな本書を選びました。表紙もおしゃれでしたし。
目次に、
- SDGsの背景にある「問いかけ」を理解し、ビジネス言語へ「翻訳」せよ
という章があったのが決め手でしょうか。
「SDGsが問いかける経営の未来」概要
本書は以下の内容で構成されています。
第1部 SDGs時代の新たな経営モデルの潮流
第2部 企業から見たSDGsの読み解き方
第3部 SDGsが加速させる企業を取り巻くステークホルダーの変化
第4部 SDGsが照らす新たな経営モデルへのシフトに向けた戦略
おわりに
(SDGsが問いかける経営の未来 目次 より)
SDGs自体の解説というより、企業がどう理解し利用するか、という内容となっています。
「利益最大化だけではいけない」という主張やそれが「ポスト資本主義」であるという内容は大変勉強になりました。が、小さな企業では直接役に立つかと言われると・・・。
自身のことでいうと、お客様とお会いするときに自信がついた!というところでしょうか。
内容は大変面白く、またビジネスの戦略としては勉強になりました。読んでいてトランプさんの関税や輸出に関する交渉の違和感が「あ、文化の違いなんだ」と思えました。
SDGsが問いかける経営の未来 後から読み返すところメモ
以下、自分用メモです。
第4章 17ゴールを眺めるだけでは見えないSDGsの本質(P59)
MDGsは「自分ではない誰かのために、どのような善行ができるか」が問われたが、SDGsにおいては、「持続可能な社会の実現のために、自らがどう変わることができるか」が問われているのである。
かわいそうな人へのほどこしではないところが、SDGsがビジネスになる理由なんですね。
第3部 リード(P89)
日本企業にとって不幸なのは、日本におけるこれらステークホルダーが必ずしも十分な「コーチ」役を果たしてくれていないことである。
行政やNGO、外部活動を「コーチ」と認識したことはないですね。コーチ(怒られる基準)は法律くらいかな?
第12章 どこで戦うか(P130)
欧米のサステナビリティ先進企業は、この「非」重要課題を、積極的に開示する傾向にある。一方で未だ多くの日本企業では非重要課題は(仮に社内では検討されていても)開示まではしないことが多い。
いやいや、これこそ文化の違いでしょ。横並び、平穏無事が一番な日本で、「この社会課題は取り組みません!」とか言ったらたたかれるんじゃないの?こわいよー、SNSは。
という思考が外国に出し抜かれるんでしょうね。
まとめ
久しぶりに勉強になる本を読んでしまいました。
時流を読む、という意味では大変良かったです。ここに書かれていることを実践できるくらいえらくなりたいですね。
第5章「SDGsの背景にある「問いかけ」を理解し、ビジネス言語へ「翻訳」せよ」を読むだけでも世界の課題が分かっていいですよ。