福岡市出身パパが北九州で子育てをする日々

北九州市八幡東区で子育て中。子育て、飼っている生き物について発信します。

手塩に掛けて経営してきた企業を手放すのです。「ちょっと騙された」ではすみません。 M&Aの入門書を読んでみた

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kozaruです、こんにちは。

この年末年始、せっかくなら普段なかなかできない読書をしようと思いました。読んでみたのは、PHP「会社を売りたくなったら読む本」。東大卒の坂本利秋さんが執筆された本です。

 

本の概要

日本では、ここ数年、M&Aが一本調子で増え続けています。(略)M&Aは非常に高い専門性を必要とする取引です。本来は、ビジネス、家計、税務、法務等あらゆる分野の専門的な知識、資格、経験がそろって初めて成立する取引です。この分野での知識がない経営者が、初めての経験で、交渉方法、契約書を理解できないのは無理からぬことなのです。(略)そこで今回、M&Aの際に売り手の企業の支援を続けてきた私が、現場に立つ人間にしか分からない真実を含め、後悔しないための基礎知識を本書にまとめました。その内容は、中小企業の経営者の立場に立った、売却の基礎知識です。
(「会社を売りたくなったら読む本」はじめに より引用)

企業再生や企業売却のコンサルタントをされている坂本利秋さんが、これから会社の売却を考えている方のために現場の視点に立って書かれた本であるとのことです。

目次は、次のとおり。

はじめに
第1章 会社の売却を考える
第2章 失敗しない業者選び
第3章 買い手企業を募る
第4章 買収監査の受け方
第5章 売却価格や条件を交渉する
第6章 売却価格を算出する
第7章 少しでも高く売却する方法
おわりに
(「会社を売りたくなったら読む本」 より引用)

 

全部で190ページでした。

 

なぜ本書を読もうと思ったのか

手に取ったきかっけは、見た目です。見た目、大事。出張前に新幹線で読む本を探していて、売店を眺めていたら、読んでみようかなーという気にさせました。

ぱらぱらっとめくってみて、難しくなさそうだったのも好印象。

しばらく前の朝のニュースで、中小企業の売却、事業承継が取り上げられていたので、どんな世界かなと興味があったのもきっかけでした。

 

どんな人が読んだ方がいいのか

経営者でないのでわかりませんが、「M&A」「企業売却」というキーワードに何となく興味がある人は読んでみるといいと思います。難しい言葉は使っておらず、読み終わると「M&A」という一般にはとっつきにくい単語が何となく理解できると思います。
反対に、すでにM&Aがぼんやりとでも理解できている人や大企業のM&A担当部署はあまり目新しい発見は無いかも。まさに、これからM&Aの世界をのぞいてみようと思っている中小企業経営者の後押しをしてくれる本です。

高齢化や若い人の人口減、後継者不足が連日ニュースになる今、M&Aや事業承継は経営者にとっては喫緊の課題なんでしょう。せっかく長い間頑張り、従業員も育っている会社を「後継者がいない」で閉じられたら、まさにもったいない。その積み重なってきた有形無形の財産をいい人に渡して活用してもらいたい。経営者はそんなことを考えているんだなと気づきました。その時に、どんな会社に相談したらいいのか。本書は仲介・代理をしてもらうための業者の選び方にまとをしぼった内容になっています。

売却を進めてもらう業者の選び方については、段階を追ってしっかりと説明されているので、この辺りは参考になるかもしれません。

「はじめに」に書いてあった、

手塩に掛けて経営してきた企業を手放すのです。あるいは、何代の続いてきた家業を売却するのです。「ちょっと騙された」ではすみません。絶対に後悔するわけにはいかないのです。

これが、著者がこの本を読んでほしい動機だと思います。そのために「信頼できる専門家」を必死になって探すように訴えています。これって、M&Aだけでなく、なんにでも言えることかもしれませんね。

 

まとめ

M&A、企業売却をこれから考えてみたい方、入門書としておすすめできる本です。
経営者でもないのに、M&A支援企業に連絡してみたくなりました。

では、また。